Claudeでチームの生産性を爆上げする:導入・運用ガイド
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ブランドボイスを保つ:トーン管理の実践

「Claudeが書いた感じがする」「人によってトーンがバラバラ」——チームでAIを使うと出てくる典型的な問題です。本レッスンでは、ブランドボイスを保つ仕組み を学びます。
なぜトーンがブレるのか
主因は3つ:
- ブランドボイスが言語化されていない:「うちの会社らしさ」が共有されていない
- 各自がプロンプトを工夫しない:素のClaudeに任せると平均的な「優等生っぽい文体」になる
- レビュー工程がない:書いた文章を誰もチェックしない
Step1: ブランドボイスの言語化
まずは 「うちのトーン」 を言語化します。これが土台。
ブランドボイス定義書(テンプレ):
# 当社のブランドボイス
## ペルソナ(誰として話すか)
(例:信頼できる先輩・親身なコンサルタント・技術に強い実務家)
## 3つの軸での位置づけ
- フォーマル ⟷ カジュアル:(5段階のどこか)
- 専門的 ⟷ 親しみやすい:(5段階のどこか)
- 真面目 ⟷ ユーモラス:(5段階のどこか)
## 必ず使う表現
- 「お客様」(「ユーザー」より)
- 「〜できます」(「〜可能です」より)
## 避ける表現
- 「いただけます」(過剰敬語)
- 「ご活用いただけます」(決まり文句)
- 横文字の乱用(「ソリューション」など)
## 文の長さ
- 平均:40〜60字
- 一文の最大:80字
## 強調・装飾
- 太字:1段落に1箇所まで
- 絵文字:使わない(または特定シーンのみ)
## 例
良い例:(実際の文章を引用)
悪い例:(NG例)
Step2: ブランドボイスをプロンプトに組み込む
定義書を カスタム指示 として Project に入れる。
カスタム指示の例:
# あなたの役割
当社(◯◯株式会社)の文章を書く編集者です。
# ブランドボイス
- ペルソナ:信頼できる先輩
- フォーマル度:5段階の3(やや丁寧、過剰敬語は避ける)
- 専門性:3(専門的だが、わかりやすく)
- 文の長さ:平均40〜60字、最大80字
# 必ず使う表現
- 「お客様」を必ず使う
# 避ける表現
- 「〜していただけます」のような過剰敬語
- 「ソリューション」「コミット」等の濁った横文字
- 「いつもお世話になっております」のような定型挨拶(メールの場合は除く)
# 構造の好み
- 結論ファースト
- 箇条書きを積極的に使う
- 段落は3〜5文で改行
# 出力前のセルフチェック
- 上記ルールに違反した箇所はないか自分でレビュー
- 違反があれば修正してから出力
Step3: トーンチェックのプロンプト
誰かが書いた文章を、ブランドボイスに合っているかチェック。
以下の文章を、当社のブランドボイス定義書に照らしてレビューしてください。
【ブランドボイス定義】
(カスタム指示を貼る)
【レビュー文章】
(貼る)
【出力】
1. ブランドボイス適合度(10点満点)
2. 違反箇所のリスト:
- 該当箇所
- 何が違反か
- 修正案
3. 良かった箇所
4. 全体としての修正案(書き直し)
Step4: トーンの統一
過去に書かれた文章を、新しいブランドボイスに揃える。
以下の過去記事10本を、当社の新ブランドボイスに揃えて書き直してください。
【新ブランドボイス】
(定義書を貼る)
【書き直しのルール】
- 意味・主旨は変えない
- 構造・段落構成は維持
- 文体・表現のみ調整
- 「明らかに違反している」箇所のみ修正、軽微なら触らない
運用Tips
- ブランドボイス定義書は生きた文書:四半期ごとに見直し、「最近うちらしくない」と感じる事例を反映
- 新人研修に組み込む:入社時にブランドボイス定義書を配布、ハンズオン演習
- 事例集を蓄積:「これがうちらしい」「これは違う」の実例を Project に追加
- 感性も活かす:定義書に書ききれない「肌感覚」は、上長レビューで補正
このレッスンのまとめ
「ブランドボイス定義書 → カスタム指示化 → トーンチェック → 過去物統一」のフローで、AI活用しても 「うちらしさ」 を保てます。次のレッスンでは、効果測定とROI算出を学びます。
よくある質問
この記事に関連する質問と答えをまとめました。
Q.ブランドボイスはどう言語化しますか?
A.
①ペルソナ、②3つの軸(フォーマル度・専門性・真面目度)、③必ず使う表現と避ける表現、④文の長さ、⑤良い例と悪い例の5要素を1ページにまとめます。テンプレも提供しています。
Q.ブランドボイス定義書はどれくらいの頻度で更新する?
A.
四半期に1回が目安です。「最近うちらしくない」と感じる事例が出てきたら更新のタイミング。生きた文書として育てていくのが理想です。