LESSON 04
/ 06
Routines でスケジュール / イベント駆動の自動運用

「毎週月曜の朝、先週の PR を要約してSlackに投稿してほしい」「main にプッシュされたら自動で全体レビュー」——こうした定常タスクを Claude にスケジュール実行させるのが Routines です。
Routines のトリガー3種
- スケジュール:cron 式で定期実行
- GitHub イベント:push / PR / Issue などに反応
- API 呼び出し:外部システムから直接トリガー
セットアップ
Routines はウェブ版 Claude Code(claude.app)で管理します。
# 1. claude.app にアクセス
# 2. 左サイドバー → Routines → New Routine
# 3. フォームに入力
名前: Weekly PR Summary
トリガー: schedule
スケジュール: 0 9 * * MON # 毎週月曜9時
タイムゾーン: Asia/Tokyo
プロンプト: |
先週月曜から日曜までにマージされたPRを分析し、
以下の形式でSlack #engineering に投稿してください。
## 先週の主要な変更(3つ)
## 注目すべき設計判断
## 来週レビューすべきオープンPR
リポジトリ: org/repo
出力: Slack webhook → https://hooks.slack.com/...
典型レシピ 6選
レシピ1:朝の PR レビュー要約
名前: Morning PR Digest
トリガー: schedule (0 8 * * 1-5 - 平日朝8時)
プロンプト: |
オープン中のPRをすべてリストアップ。
以下の優先順位で並べる:
- approved 待ち(マージ可能)
- 競合あり(要対応)
- 24時間放置されている
各PRを1行で要約。Slack に投稿。
レシピ2:依存パッケージ監視
名前: Dependency Audit
トリガー: schedule (0 0 * * 0 - 毎週日曜深夜)
プロンプト: |
package.json と requirements.txt をチェック。
- セキュリティ脆弱性のある依存(CVE 含む)
- 6ヶ月以上更新されていない依存
- メジャーバージョン上げられる依存
上記をまとめて Issue を作成。
レシピ3:main プッシュで全体スキャン
名前: Main Push Scanner
トリガー: github_event (push to main)
プロンプト: |
Ultrareview を全コードに対して実行。
Critical / High が見つかったら Issue を作成し、
Slack #engineering にメンション付きで通知。
レシピ4:Issue 自動トリアージ
名前: Issue Triage
トリガー: github_event (issues.opened)
プロンプト: |
新しい Issue の内容を分析し、
- 適切なラベルを付与
- 優先度(high/medium/low)を判定
- 関連する過去 Issue を3件リンク
- 担当できそうなメンバーを2人提案
レシピ5:金曜の振り返り
名前: Friday Retrospective
トリガー: schedule (0 17 * * 5 - 金曜17時)
プロンプト: |
今週の変更を振り返り。
- メトリクス:マージPR数、解決Issue数、新規Issue数
- 主要な変更3つを要約
- 来週注意すべき技術的負債を3つ提示
Notion の Weekly Retrospective ページに追記。
レシピ6:本番障害アラート
名前: Production Error Triage
トリガー: api_call (Sentry webhook)
プロンプト: |
Sentry から送られてきたエラー情報を分析。
- 過去24時間で同種のエラーがあるか確認
- 原因コードの特定(スタックトレースから)
- 修正案を提示
Slack #incident に投稿、On-call担当にメンション。
セキュリティ:Routines の権限管理
Routines はバックグラウンドで動くため、権限管理が重要。
| レベル | 操作 | 承認 |
|---|---|---|
| read-only | 分析・要約・通知 | 不要 |
| write | Issue 作成・コメント | 不要(影響限定) |
| code-change | PR 作成・自動修正 | マージは人間が承認 |
| deploy | 本番デプロイ | 必ず人間承認 |
料金感
Routines はクラウド実行のため、利用量に応じた課金。週次レポート系(read-only)なら月数十ドル、PR レビュー自動化(write)なら数百ドルが目安。
このレッスンのまとめ
Routines は 「Claude が自分で動く」状態を作る機能。最初は read-only タスクから始めて、徐々に write 系に広げるのが安全。次のレッスンでは Monitor で外部イベントを Claude にストリーミングします。